ビーマップ 豪シドニーでWi-Fi HaLow 200mWモードを用いた約6kmの長距離通信に成功

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ビーマップは、オーストラリアのシドニーにおいて、次世代Wi-Fi規格である「Wi-Fi HaLow(IEEE 802.11ah)」の高出力(200mW)モードを用いた長距離音声通信の実証実験を実施し、約6km離れた拠点間での安定した通信に成功しました。

この実験は、現在日本国内で最大20mWに制限されているWi-Fi HaLowの送信出力が、総務省の技術検討により将来的に200mWへ引き上げられる見込みであることから、その規制緩和と2026年度の国内市場投入を見据えて、通信エリアの大幅拡大の実効性を検証するために行われました。

約5.8kmの直線距離において、平均通信速度500kbpsを記録し、これは現在日本国内で実用されている一般的な通信距離約1kmを大きく上回る成果です。また、Wi-Fi HaLowに最適化されたインカムアプリケーションを用いた音声通信試験では、明瞭な音質での通話に成功し、実用性も証明されました。

ビーマップは、今回の実証実験で得られた知見を活かし、国内の規制緩和に向け、長距離・広範囲をカバーする産業用ネットワークソリューションや防災通信システムなどの製品開発・提案を加速させていく方針です。特に、電波空白地帯の解消、災害時の通信確保、防衛分野など、多岐にわたる分野での活用に期待を寄せています。

・送信出力200mWのWi-Fi HaLowで約5.8kmの長距離・安定通信に成功しました。
・日本国内での電波出力規制緩和(200mWへの引き上げ)と、2026年度の市場投入を見据えた実証実験です。
・約5.8km離れた地点で平均500kbpsを記録し、音声品質も実用的なレベル(MOS 3相当)でした。
・実験ノウハウを活かし、産業用ネットワークソリューションや防災通信システムの製品開発を加速します。
・地方の電波空白地帯解消、災害対策、防衛分野などへの応用が期待されています。

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