STマイクロエレクトロニクス、リモコン向け低消費電力ワイヤレスSoC「STM32WL3R」を発表

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STマイクロエレクトロニクスは、コンスーマ機器やホーム・オートメーションのリモコン向けに最適化されたワイヤレスSoC(System-on-Chip)である「STM32WL3R」を発表いたしました。本製品は、低消費電力のRFトランシーバと、柔軟性の高い省電力モード、6本のウェイクアップ・ピンを備えており、エネルギー効率に優れたリモコンの開発を促進します。

この新しいワイヤレスSoCは、フランスのビル・オートメーション企業であるSomfy社と共同開発されました。Somfy社の次世代RFリモコンやセンサに採用されており、低コスト、小型化、そしてバッテリ寿命の延長による優れたユーザ体験を実現しています。

「STM32WL3R」は、世界で初めて北米のリモコン用に割り当てられている315MHz帯域で動作するCortex®-M0+プロセッサを集積したマルチバンド・ワイヤレスSoCです。さらに、850MHz帯と950MHz帯のISMバンドもサポートしているため、グローバル展開する製品にも使用可能です。

特に省電力モードが強化されており、使用されていない回路を無効化しつつ、システムのウェイクアップ時間を最適化できます。例えば、16KBのRAMデータを保持しながら消費電流をわずか450nAに抑える超ディープストップ・モードなど、バッテリ寿命を延長する機能が搭載されています。また、ウェイクアップ・ピンを6本に増やしたことで、リモコンの多機能化や回路レイアウトの簡略化に貢献します。

・リモコン向けに最適化された低消費電力ワイヤレスSoC「STM32WL3R」を発表。
・北米315MHz帯域に対応し、柔軟な省電力モードと6本のウェイクアップ・ピンを搭載。
・ビル・オートメーションのSomfy社と共同開発し、次世代RFリモコンに採用。
・超ディープストップモードで消費電流をわずか450nAに抑え、バッテリ寿命を延長。

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