アンリツがeMobility向け評価ソリューションを北米市場へ展開開始

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アンリツは、eMobility向け評価ソリューションとして、充放電・バッテリエミュレーションテストシステム「RZ-X2-100K-HG」およびPower HIL(Power Hardware-in-the-Loop)ソリューションを中心に、北米市場への展開を開始いたします。これは、同社グループの高砂製作所が開発した技術を基盤とするグローバル展開の第一歩となる重要な施策です。

「RZ-X2-100K-HG」は、高電圧・大電流に対応した充放電試験とバッテリエミュレーション機能を持つテストシステムです。日本で広く採用されているモデルを、アメリカの安全規格および入力電源規格に適合させたもので、2026年2月より北米での販売が予定されています。本システムは、車載バッテリやパワートレインデバイスの性能、耐久性、安全性などの試験に用いられます。

また、Power HILは、実電力供給機能を加えた拡張型シミュレーション技術です。実電力を伴う仮想車両環境を構築し、EVの走行試験や充電試験を現実に近い条件下で再現することで、実車を用いずにバッテリ性能や充電互換性などの評価を、高精度かつ効率的に実施できます。

同社は、2026年1月に米国ラスベガスで開催される「CES 2026」において、「RZ-X2-100K-HG」とdSPACE社のHILシミュレータを組み合わせたPower HILを展示する予定です。

・eMobility向け充放電・バッテリエミュレーションテストシステムを北米展開。
・実車なしでEVの走行・充電試験を高精度かつ効率的に行うPower HILを提供。
・「RZ-X2-100K-HG」は米国安全規格・電源規格に適合したモデル。
・CES 2026でPower HILソリューションのコンセプト展示を実施。

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