e-Janネットワークスは、IT管理者・情報システム担当者など1,011名を対象に「VPN利用実態とセキュリティ対策」に関する調査を実施し、現行のVPN環境において安全性と管理の両立に大きな課題が残されていることを明らかにいたしました。
調査結果によると、「VPN利用中にセキュリティ面で不安を感じた経験がある」と回答したIT・DX関連担当者は約9割にのぼり、セキュリティリスクへの懸念が依然根強いことが示されました。この背景には、ランサムウェアによるサイバー攻撃の被害が増加しており、その感染経路の一つとして「VPN等のネットワーク機器の脆弱性を起点とする攻撃」が半数以上を占めている現状があります。
また、現在利用しているVPNにおける課題として、「セキュリティの担保に不安がある」(37.9%)が最も多く、次いで「利用端末の制御や管理が煩雑」(31.5%)、「運用管理が属人化している」(27.8%)といった、管理工数の増大に関する声が多く挙がりました。
VPN導入時に重視されるポイントは「セキュリティの高さ」(34.4%)が最多でしたが、「管理のしやすさ」(27.2%)、「導入・設定の簡単さ」(25.2%)も高く、現場では「守る力」と「使いやすさ」の両立が求められていることが判明しました。最後に、「導入やユーザー管理が簡単で、セキュリティリスクを極小化できるVPNがあれば導入を検討したいか」という問いに対しては、約9割が前向きな姿勢を示し、次世代VPNへの期待が高まっていることがうかがえます。
・VPN利用中にセキュリティ不安を感じた経験があるIT/DX担当者は約9割に上ることが判明しました。
・現行VPNの課題として、セキュリティ不安に加え、**「利用端末の制御や管理の煩雑さ」**が上位に挙がっています。
・導入時に重視されるのは「セキュリティの高さ」が最多ですが、「管理のしやすさ」や「簡便さ」との両立が求められています。
・従来のVPNより安全性と管理面が改善されたサービスがあれば、「導入を検討したい」と約9割が回答しました。
・ランサムウェアの感染経路の一つとしてVPN機器の脆弱性を起点とする攻撃が増加していることが背景にあります。

