Space Compassは、HELLAS SAT Consortium Limited(Hellas Sat)と、衛星間光通信ネットワークの相互接続(Interoperability)に向けた技術的・商業的な協力の可能性を検討する覚書を締結いたしました。両社は、光通信による高速・大容量通信の普及には、国境や事業者の枠を超えたネットワーク間の相互接続が不可欠であるという共通認識を持っています。
本覚書に基づき、両社は今後、軌道上での技術検討や実証について協議を進めます。Space Compassは、欧州宇宙機関(ESA)と進めている技術検討に加え、今回の協議を並行して推進することで、異なる光通信ネットワークやコンステレーション間の相互接続を実現し、「宇宙統合コンピューティング・ネットワーク」の構築を加速させる方針です。
「宇宙統合コンピューティング・ネットワーク」とは、静止軌道(GEO)、低軌道(LEO)、成層圏プラットフォーム(HAPS)など、マルチオービットに配置された通信衛星間を光通信で接続し、地上のインフラ基盤と統合することで、さまざまな社会課題の解決を目指す新たなインフラ基盤の構想です。
Space Compassは、NTTとスカパーJSATが設立した合弁会社であり、この構想の第一歩として、宇宙データセンター(大容量通信・コンピューティング基盤)や宇宙RAN(Beyond5G/6Gにおけるコミュニケーション基盤)の事業に取り組んでいます。一方、Hellas Satは3機の静止衛星を運用し、企業や政府などに衛星および地上サービスを提供する衛星通信事業者です。
・Hellas Satと衛星間光通信ネットワークの相互接続に向け覚書を締結。
・異なるネットワーク間の相互接続を実現し、宇宙統合コンピューティング・ネットワーク構築を加速。
・軌道上での技術検討や実証について協議を進める。
・光通信による高速・大容量通信の普及には、相互接続が不可欠との認識で一致。

